干支に猫がいない理由



大昔のこと、神様は動物たちにこういいました。


「来年の1月1日の朝、私のところへ早く来たものの順番に

交代で毎年一番えらい動物にする」


動物たちはそれを聞いておおはしゃぎになったのですが

ネコは神様のところへ行く日を忘れてしまいました。

そこでネズミにそのことを聞いたのです。

しかし、ネズミは「1月2日だ」とネコにうそを教えました。


そして元日の朝。

ウシは一番はやく神様の所へついたのですが

ウシに乗っかっていたネズミが飛び降り

結局、一番乗りがネズミ。

ウマやイヌは自分の足の速さを過信しすぎ

後のほうになってしまいました。


こうして、一番えらい動物になる順番は決まりました。


次の日、ネコがやってきたのですが、もう後の祭り。


ネコはとても悔しがり、それ以来

ネコは憎いネズミを追いかけるようになったといいます。