紹介
聖杯戦争
古き時代から何年かごとに行われてきたこの戦争は
通常の戦争ではなく魔術師による戦争である。
7人の魔術師がそれぞれのサーヴァント(英霊)を召喚し、戦わせ、最後に残ったものが
聖杯を手に入れることが出来る。
聖杯の力はその者の願いをかなえること。
しかし、今までの戦争では誰も聖杯を完成させるにはいたらなかった。
そして再び、その戦争は霊地として適している冬木市を舞台に勃発しようとしていた。
衛宮士郎は普通に学校生活を送ってきた。
彼は10年前に大火災で父と母を亡くし、自らも死に掛けているところを
衛宮切嗣によって助けられ、彼の奨めもあり養子となったのである。
切嗣は士郎に自分が魔術師であることと、正義の味方を目指していることを話した。
そんな彼を見て士郎も「正義の味方」を目指した。
そんな士郎に切嗣は魔術を教えたのである。
「投影と強化の魔術」
切嗣が亡くなった後も士郎は毎日魔術の練習を続けていった。
魔術を扱えるのは魔術師の家系であることが一般的でそれが遺伝子とともに受け継がれていく。
魔術を使うための回路、「魔術回路」とともに。
元々魔術師の家系ではない士郎は魔術を使う度に自らの身に魔術回路を発生させる工程を1から作り出さなければならなかった。
それはひとつ間違えれば死にも直結する危険な行為である。失敗すれば命はない。
少しでも感覚がずれることとなれば、その激痛に耐えて元の工程に戻さなければならない。
それでも弱音を吐かずに続けてきたのは
−「正義の味方になりたい」−
という夢があったからだ。
そんな彼もいつしか聖杯戦争に巻き込まれていくことになる。
運命の螺旋は回り続け、その先に見えるものは・・・。
彼はまだ、聖杯戦争のことも、それが彼が住んでいる冬木市で起ころうとしていることも知らない・・・。