レビュー
おすすめ度 : ★★★☆☆ BY/ZERO
ほのぼのとした雰囲気がGOOD!
リンゴ亭を中心とした人間活劇は現代にはない大切なことを教えているような気がします。
店の中の雰囲気を一色にして他の客とも仲よく話せる場。
最近のお店は一人一人やグループ同士の個室など他の人との関わりを遮断している感がありますからね。
居酒屋(?)みたいなリンゴ亭でおこるなんでもない日常を描いており、のんびりゲームをしたい人にはお勧めです。
しかし残念に思ったのはレティシア編の『TRUE END』
ZEROはどちらかというとストーリーにサプライズか感動を求める派なのですが、このENDはサプライズでありながら
あまりサプライズでないような気がしてなりません。
それまでのほのぼのした雰囲気をぶち壊した、と言っても過言ではありません。
このENDを入れるのであれば、シナリオを多く取ったりするなど、もう1歩必要だったような気がします。
それに選択肢を選んでも、攻略中のキャラクターの好感度に影響するだけで
(好感度を一定期間内にあげきらないと攻略中のヒロインをクリアすることはできない)
その後の展開にあまり食い込んでこないというのも残念です。
それともうひとつ。
ラピス編でのENDで結局重要な部分がわかっていない、ということ。
主人公と結ばれたのはいいが、そこからどういう展開に繋がっていくのかがバッサリ切られちゃってます。
プレイヤー自身が考えろ、ということも考えられますが
この場面でその必要性はないような感じがします。
続編を個人で書くSS小説のネタにはなりそうですが。
萌えゲームとしては素晴らしいものがあります。
それぞれのキャラクターには違った個性があり、その生き生きした表現と心情が的確に映し出されており
また、主人公と主人公が選んだヒロインとだけが一緒になることができるという王道ストーリーなので
プレイヤー側とすればあんまり拒絶するところはないのではないでしょうか?
それと男キャラクター以外全てVOICE有り!!
凄いです。
VOICEのおかげでZEROはラピスを最初にクリアしてしまいました。
全員クリアした後には「おまけ」が出てくるのですが、ほのぼの生活の延長のような感じのショートストーリー
いわば4コマ漫画を見ている気分と言えばわかるでしょうか?
忙しい世の中にちょっとしたほのぼの感を味わってみてはいかがですが?