PHASE−36「アスラン脱走」
デスティニーとレジェンドを渡しに来たデュランダル議長。
シンは大喜びだがアスランは不満たらたらのご様子。
そりゃそうだ。議長自らの命令でアークエンジェルを攻撃させたわけだし、アスランにとってはパートナー(違)のキラさえも生存不明な状態。
生きてるんですけどね。
アークエンジェルは一度ミネルバを撃ったことがあるという危険分子であると言うことと同時に
キラのパイロット能力としての高さなどを理由に意見を正当化。
しかし、はっきり言って詭弁でしかないような感じがしてなりません。
アスランの言うとおりアークエンジェルと交渉することもなく攻撃をしたわけであるし
デュランダルが目指している世界に少しでも危険分子があれば排除してしまえばいいという考え方は
かつてのパトリック・ザラを思い起こします。
ザラ議長も平和な世の中を目指すと言いながら、結局それに応じなかったナチュラルを敵分子とみなして攻撃。
今はロゴスという目標があるため連邦と手を組もうとしているが、恐らくロゴスを叩いた後は、連邦をも排除することになる可能性は大です。
さらにデュランダルが言った言葉。
「では私も聞くが、ならばなぜ彼らは私たちのところへ来なかった?」
それに対してアスランはミーアの方を向くだけでだんまり。
なぜラクス暗殺未遂のことを言わないんだ!?と思っていたのですが、後々の展開でそれは禁句であることに気づきました。
やっぱ、私は馬鹿のようです。
アスランはデュランダル議長の黒い部分をいち早く感づいていたようですね。
シンもいるあの場面でラクスが偽者であるということを言ってしまうと当然その事実はミネルバにも届くことにもなる。
そうすると一番危険となるのは、ミーアである。
ばれてしまった以上情報操作としての役割は担えないことになり、もはやミーアはいらない者。
つまりはラクスと同様暗殺の危機が訪れると言うわけである。
どこまで黒いんだ、この人は・・・。底が見えない。
そしてキラの不幸宣言。
戦う素質があるというのにそれを使わないのは不幸だ、と言い張りました。
私はそうは思いません。
人の思いは自分に力があるからその力を使わなければ不幸になるというような弱いものではありません。
使わなければいけないのなら使うのも仕方がない、だが、使わなくてもいいのなら・・・。
もちろんそれが何であるかで判断は変わってきますが。
少なくともキラにとって使わなくてもいいことが一番の幸せだったということ。
だから、戦うことを忌み嫌っていたし、ウズミが目指した『オーブの理念』を守るため、オーブに肩入れをした。
そこにキラの本当の強さがあるような気がします。
力だけが全てじゃない。
ちなみにシンちゃんのボケっぷりがなかなかの好印象でした。
議長の難しいお話を聞いている際のシンの顔は「ぽか〜ん」という表現が一番あっているような感じがしました。
「坊やだからさ」
はい、出演場所が違いますね。
場面はミネルバ。
連邦の艦隊が次々とザフトに入っていくのを観ていたアーサーとミリアと誰か。
そしてまたアーサーは失言をやっちゃってミリアのつっこみを受けてましたね。
もはや役割はボケというのが決定付けられている中今後のボケが見所です。
議長との新モビルスーツの説明会議も終わり部屋に戻ったアスラン。
今まであった出来事を振り返っている最中、ミーアの突然の来訪。
それは衝撃的な内容だった。
- アスランの排除 -
レイの報告と同時に悪党笑いをしたデュランダルが命令したというもの。
ミーアはデュランダルに事情を話せば、とは言ったものの、議長の裏を知っているアスランはそんなことをしても無駄だと判断。
脱走を決意した。
ようやくカッコいいアスランが見られたような気がします。
今の今までへたれと言われていた中、あの行動力と判断力はまさにかつてのトップエースそのものの顔。
アスランはこうでなくてはいけません!われらがアスランが帰ってきた!
ミーアにも状況が変われば君も殺されると説得するが拒絶。
夢にまでみたラクスという舞台。それが今自分の手にある。それを手放して普通に生きるか、最後までラクスを演じきるのか?
そして彼女は後者を選びました。
これから何が彼女を待ち受けているのかはわかりませんが、彼女が選んで道を必死で生き抜いて欲しいものです。
追っ手を振り払いながらある部屋に侵入。
そこはなんと!メイリンの部屋だった!
追ってにおわれているという事情を話して脱出口として活用しようとしたが、突如メイリンの部屋に兵士達がノック。
それを聞いたアスランは窓から逃げようとするが、メイリンはそれを引き止め
いつものツインテールをはずし服を脱ぎ頭からシャワーを浴びてバスタオル姿でドアを開けた。
たじたじになった兵士達は後から来たルナマリアの叱責もあり逃げ帰り。
それを見たZEROはもはやメイリンに萌え萌えですよ!バーニングの心に再び炎は巻き上がる!
身繕いをしているだけの女の子だと思っていたのに、咄嗟の機転とあの行動力。
兵士を出て行かせた後に震え出した彼女をものすごく抱きしめたくなりました。
「死ぬよりは生きるほうがましです」
と言って逃げるのであれば格納庫にあるモビルスーツを使えばいいと助言。
遠隔操作でミネルバ内の警報装置に侵入し、警報を鳴らし、そちらに目が向くようにする。
すげぇ!こんなことできたんだ!
しかもメイリンは格納庫に行くまでの自動車を手配し、自ら運転して格納庫までダッシュ!
自動車を見たレイはそれにアスランが乗っていると判断し追撃。
格納庫でレイと撃ちあいになったがアスランの銃がレイの銃に命中した。
さすが、銃の腕前は見事ですね。シティーハンターもびっくりだ。
逃亡の手助けをしてしまったメイリンをミネルバに戻すことなんてできないため、一緒にモビルスーツに乗り込んだ。
あれって『グフ』であってるよね?
なぜ、そこまでメイリンはアスランに尽くしたのか。もう少し時間を割いて説明して欲しかったですよね。
アスランの経歴や態度を見ながら少しずつ憧れを感じていったんでしょうね。
メイリンの可愛らしさをもっと称えて15分くらいのスペシャルで特集なさい!!
レイはシンとともに脱走者を追うことに。
脱走者がアスランであるということに、なぜそうなったのか?と理解に苦しむシン。
アスランは2機の新機を振り払って保護者の下へたどり着くことはできるのでしょうか?
メイリンとともに、茨の道を駆け抜けろ!グフ!
久々にキサカが登場しました!
今までどこにいたんだ!
オーブの獅子の腹心であった彼が戻ってきたからにはもはやオーブに死角はありません!