PHASE−47「ミーア」
アスランの腕にお姫様抱っこをされながらアークエンジェル内を横切るミーアの亡骸。
と、そこにはドム3人衆のうちヒルダ姉さんがザフトの赤服を!!!・・・ていうかそうですよね。
クライン派と言えどもザフト所属であることは違いはないのですから。
ただアークエンジェル内で赤服って結構目立ちますよね。一番最初に目に入りましたよ。
他の木偶の坊2人は見る影にも薄かったですが。
キラはアスランにミーアのことを尋ねるが
「何も聞かなかったんだ、俺も・・・」
この表現の中に『あえて何も聞かなかった』という表現が混じっているように聞こえたのはZEROだけでしょうか?
ミーアがラクスに成り切っているのはなんらかの事情があり、問いただすことによって
ミーアの気持ちに支障をきたすのではと考えたのではないでしょうか?
・・・実際のところよくわかりませんが。
倒れたミーアのポシェット(?)からラクスが取り出した一枚のデータファイル。
それはミーアがラクスになってから綴っていた日記帳だった。
包帯を取って鏡で自分の顔をみるとそこには本物のラクスそっくりの顔が。
ここでZEROの考えていたミーア感というのが少し変わったような気がします。
今まで自分がラクスに成り切ることでかつての自分を放棄しようとしていたのでは、と思っていたのですが
彼女は自分が身代わりであるということをちゃんと把握してこの仕事をしていたんですね。
ラクスのパネルがたくさん並んでいるところ・・・てこれはもしかしてミーアの部屋だというのか!?
なんたるマニア道!ここまで部屋をラクス一色にできるのは相当なものです、MY同志!!
そしてラクスが使っている化粧の研究など・・・ぶっちゃけラクス嬢は化粧なぞお使いになるのでしょうか?
しかし日記の中のミーアはとても生き生きしていて、女子高生ばりのテンションで、これは本物のミーアなんだなと
改めて実感しました。
デュランダル議長に初めて会ったときのことなんて「わぉ!」とかで表現してるし(笑)
さらにアスランに出会ったときのことなんて
「アスランよ、アスラン!アスラン・ザラ!!議長はそのうち会えるよって言ってたけどすっごぉ〜い!
ほんとに会えるなんて!やっぱり真面目そうでかっこよくて素敵な人〜!」
とかなり間違ってることを言ってますね。
アスランの実像はこうだ!
「あたふたしてそうで凸(おでこ)が広くてキラ命な人」
最近のアスランはこの前の銃撃戦といいカッコいいんですけどね。
それに加え!!
「お父さんを裏切ってもラクス様の所に行っちゃうんだもんね〜。ラクス様には優しくて、ラブラブなんだろうな!くぅぅ〜!!」
お父さんを裏切ってラクスのところに行ったのではなく、キラのところへ帰ったというのが正しい表現でしょう。
それにしてもプラント(それともミーアだけ?)ではアスランとラクスが未だにカップルだということになってるんでしょうかね?
さらに三連鎖!!!
アスランはラクスに優しい、のではなくただどうやって接したらいいのかわからないという部分が大多数を占めると思います。
以上ミーアの言動へのツッコミ三連鎖でした。
ミーアのことを悔やんでも悔やみきれないアスランは日記を読んでいる最中、こみ上げるものがあったのか
部屋を出て行き、すかさずそれを追いかけるキラ(笑)
なんだこの展開。屋上で慰めて告白するつもりみたいなシーンは(←どこのゲームだ!)
「俺が最初に認めなきゃよかったんだ。こんな事はダメだと」
それに対してキラは
「うん。でもやっぱりすぐにそんな風に言えないよ」
と、バッサリ!!
傷跡に塩を塗りこむのが得意なキラ様でありました。
プロモーションビデオのようなノリでミーアの曲「EMOTION」が流れ、今まで自分がしてきたことを振り返るミーア。
「でも、みんなを励ましたいっていう気持ちは嘘じゃない」
原稿は自分で作っているものではないが、本当にそう思うからそれは私の言葉。
そう思うことでしかミーアは自分の居場所を得ることはできなかったのでしょうね。
しかし、たとえそう思っていたとしても、結局プラントで求められているのは『ラクス』の言葉であり
デュランダルの考え方を支持するように後ろで支えているのは『ラクス』なのである、という見せつけでしかない。
そこには全くミーアという存在は抹消されてしまっているのである。
そうしていくうちにミーア自身自分にとってラクスという存在がわからなくなってくるようになってしまう。
『ラクス』というのはただの役割でしかない。
「ラクスは私!私なんだから!」
今なら彼女がこう言った気持ちが痛いほど伝わってくるような気がします。
彼女はラクスという人物に成り切りたいが為にラクスを否定したのではない。
プラントを守っている、人の前で話している自分こそが『ラクス』という立場にふさわしいのだということ。
しかしそれを包むようにラクスはこう言った。
「私達の誰も自分以外の何にもなれないのです」
『ラクス』は本当の思いを自分の力で伝えようとする、そんな人物なのである。
デュランダルの思うように動くのは、結局自分の意思を伝えられないただの人形に過ぎない。
しかし、ミーア自身、なにかを守りたいと思ったのであれば、自分の意思で行動すべきなのであると。
その答えがたとえ同じ場所に戻ってしまっても構わない。
「まず、決める。そしてやり通す。」
それは確実に自分から動いていることの証明になるのだから。
誰かの言葉を信じて動くことも大切なこと。だけど、それだけを信じていればそれで良いと言う訳ではない。
結局、決めるのは自分。
その意志も権利も自分にあるのだから。
そしてミーアは自分の意志でラクスを助けたのである・・・。
ラクスはミーアの亡骸を前に涙し、それを抱きしめるキラ。
「忘れないわ、ミーアさん。私は決して」
ミーアの存在という意味だけではなく、ミーアの思いそのものということでしょうね。
そうこうしているうちにデュランダルはとうとう「ディスティニープラン」の発表にいたる。
「全ての答えは皆が自身の中に持っている」
その言葉に対してタリア艦長は
「ギルバート!!」と驚きの表情。
さらにシンにいたっては
「議長・・・( ゚д゚)ポカーン」
絶対わかってね〜よ、こいつ(笑)と爆笑してしまいました。
すいません。どうしてもシンが頭の悪いキャラというイメージしか沸いてこないんです。
隣でレイは椅子にふんぞり返って、ものすごく偉そうにしているんですけど・・・。
とにかく議長が声明を出したときのラクスの怒った表情がものすごく怖かったです。
きっとキラとラクスが夫婦喧嘩をしたならば、きっとラクスが圧勝するのでしょうね。