PHASE−48「新世界へ」


「ディスティニープラン」の宣言を行ったデュランダル。

具体的にギルの野望作戦が動き出したというのに、なんだこの物語の展開の遅さは!!

なんだかんだ言って後2話じゃん・・・。

たった2話にどれだけのストーリーに魂を込めていけるのか?

かなり不安です、ああ不安ですとも。

ギュウギュウ詰めの鯖の缶詰のような話はみたくありませ〜ん。

そんなこんなで、いつのまに用意されたかわからない「遺伝子装置(?)」のようなものが起動しちゃいました。

なんなんでしょうね、これ?

郵便局の仕分け作業のようなものでしょうか?

その人に遺伝子が適合した役割を仕分けていく、みたいな。

しかも説明プログラムが3歳未満でもわかる取扱説明書のようにキャラクターが動き回って説明。

ガチャピンとムックがニュースの説明をしているようなビジュアルです。

「は〜い、わかったかな〜?」

しかし、そんな解説映像を見てZEROは激しく不同意です。

決められた役割をすることが果たして人にとって幸せなことなのでしょうか?

適合しているから、その人はその道に入ればバリバリとその才能を生かすことができることでしょう?

でも、それが本人にとって望んでいない結末だったとすれば?

「私は○○がしたかったのに」

そしてそんな反乱分子があれば即座に粛清。

ありえません。

人は才能がない道であったとしても、それが好きだという道であるならば、それで幸せと感じるものです。

もちろんそういう人ばかりではありませんが。

それが出来ないということは、ラクス嬢が言うとおり「生ける屍」でしかありません。

欲望がないと人は生きていけないのです。


ディスティニープランを聞いて困惑を隠せないシンにレイが冷静にツッコミ。

「議長が目指されていた世界がどんなものかはお前も知っていただろう?」

だからこそ今までここに居たわけなんですし、それもそうなんだろうけども・・・。

シンの場合、ただ上層部についていけばなんとかなるさ精神で来たような感じがするので、どうともいえないです。

気づいたときには後の祭り。

さらにレイの誘導尋問は続きシンと二人っきりで説教部屋に。

そこをルナマリアが訪れるが

「今大事な話をしている、後にしろ」

と、0.2秒で却下!

・・・ルナマリアがどんどん仲間はずれにされていっている・・・orz

レイはデュランダルが創生しようとしている世界を「シン自身が望んだ世界」と称していますが

シンはこれをどう思っているのでしょうか?

最愛の妹が好きになった女の子が戦争の犠牲となっていく、そんな戦争はいらない、止めたい。

それは果たしてディスティニープランの考え方と比例するのでしょうか?

その答えはアスランがかつてシンに問いた

「お前はいったい何が欲しかったんだ」

への返答が決め手となることでしょう。

と、そんなときに苦しみだしたレイが机の中から取り出したもの、それは!!

『青と白のカプセル』

まさしくクルーゼが飲んでいたものと同じもの!!

今までそんな危機的状況なかったのにも関わらずいきなりですか!?

「俺はクローンだからな」

さらに自ら告白してしまってますよ!

果てさていったい誰のクローンなのか。クルーゼ?それともフラガパパですか?

「この先何が起ころうと、誰が何を言おうと議長を信じろ」

遺言のようなレイの言葉にシンは「ドラマの死んでくオヤジみたいだぞ、やめろよ」

オヤジって・・・もうちょっと良い表現はなかったのでしょうか?


デスティニープランを真っ先に否定を行うカガリ首長率いるオーブ。

いつのまにこれほどのカリスマ性を持つようになったのでしょうか?

オーブの獅子の魂は不滅です!!

で、アークエンジェルはというと今後の方針を決めているような状況。

ていうかネオが完全なるムウ化してるし・・・。

もし、反対を表明したとしたら・・・。

「戦うしかない・・・か」

「相手も同じように戦うしかないと思っているんだろうね」

デュランダルの場合戦うしかないという消極論ではなく「戦いを挑むならかかってこい」みたいな積極性を帯びているような気がしますが。

そしてラクス嬢は語る。

「全ての命は未来を得るために戦うものです。戦ってよいものです

なんとなくイスラム社会のジハードのような感じがししたのですが気のせいでしょうか?

若しくはキリスト教における正当なる戦いの導。

まあ、これらとは大きく状況が違いますが。なんたって全体を変えようとしているんですからね。

でもそれは当然の行為ではないでしょうか?

考え方は国によって異なれば人種によっても異なり、人一人によってさえも異なってしまう。

それを無理矢理全てを統率しようとするから当然それに対する反発は起こってしまう。

もし自らの未来を守るためならば『戦うしかない』

それを裏付けるかのようにデュランダルはプランの同意を決めかね、地球連合艦隊を出撃させようとしているアルザヘルへ

ザフト軍が奪い取った地球連合軍が兵器「レクイエム」を再利用し、照射!!

「再利用」なんて地球に優しい響き♪・・・なんて言ってる場合じゃありません!!

まさに、『見せしめ』ですね。

「どうすればいいのか指示してくれるロゴスももういない」

こうなることを予測していたかのような振る舞い。

デュランダルが今やっていることはかつてブルーコスモスがやったことと何も変わりません。

デュランダルを誰かが止めない限り、人類に本当の未来はない・・・。


その報告をヴィーノから知ったシンとレイとルナマリア。

「例え良いことでもスムーズにはいかない。次は奴らが来るぞ、アークエンジェルが」

「今度こそ奴らを討つんだ。俺達がお前の望んだ世界を護るんだ!」

レイのシンへの洗脳教育はさらにエスカレートしていく模様。

しかし、そんなレイの言葉にシンは怪訝な表情。


「自分が望んだものはいったい何なのか・・・本当にこれは正しいのか?」


シンの中の戦いが終わりを迎えるとき、事態は運命の歯車とともに回りだす・・・かも。