クリア報告



歌月十夜のおかげでZERO的脳内ランクが少し変わってしまいました。

<今まで>

1,遠野 秋葉 2,翡翠

だったのがここにきていきなり2位に割り込んできたものがいたのです!!まさに脅威!!

<プレイ後>

1,遠野 秋葉 2,三澤 羽居

三澤羽居 通称『羽ピン』と呼ばれているその娘は

物語に出てくる回数はこれでもか!というほど少ない。しかも本章ではなくサブシナリオにしか出てこないというレア中のレア。

そんな『羽ピン』は遠野お嬢様が通う浅上女学院の同級生であり、月姫蒼香と遠野秋葉との3人で寮で生活しているルームメイトでもある。

生徒の間で恐れられている遠野秋葉ではあるが、羽ピンと蒼香はそんなことはもろともしない屈強の性格の持ち主である。

で、その羽ピンの性格はというと「ふわふわ」としてそうな感じ。

ふわふわだから秋葉の強力な攻撃もクッションを持って回避することが出来るのだろうか?

いつも持ち歩いている巾着には羽ピンの7つ道具が入っており、その中身は謎。

何を考えているのかもわからず、のほほ〜んとしており、かなり癒されます。

とはいっても彼女の家族関係はどうやらドロドロしているらしく、そんな中を生きていくためにもこういう性格になったのでしょうね。

う〜ん、健気(泣)


そして最終的にZEROがこの娘にハートを撃ちぬかれた言葉があります。それは!?

「ぶるーたす、おまえもか〜」

どーーーーん!!!!!!

世界史を習った人ならば誰でも知っている有名なせりふ・・・それがここででてくるとわ・・・。恐るべし羽ピン。



いつの間にかクリア報告が萌えレポートになってしまっていた!!

・・・・本題に入ろう。


まず始めに「歌月十夜」は前作の「月姫」をやっていないと意味がありません。

ファンディスクということもあるのでその辺は理解できるところだと思いますが。


今回の主役は黒猫のレンちゃんです。

TYPE-MOON様は今回ロリ路線で責めてきたようですが、あっさりその攻撃に敗れてしまったZEROでした。

純粋かつ人を幸せにするという名目を持って生きている黒猫さん。

その実態は黒い大きなリボンに黒いコートを身に着けた可愛い女の子。

遠い昔の因果ということもあり、無口で滅多にしゃべらず、首を振るなどして相手に行動で示すことが多い。

シナリオを進めていくうちにわかるその純粋さに惹かれる人も多いのではないでしょうか?


最初プレイしたとき、いまいちどんな状況でシナリオが進んでいるのかわかりませんでしたが

30分くらいしてようやくその謎が解けました。

物語がループ現象をモチーフとした設定なのであるということ。

時間軸は同じなのにその内容は少しずつ先へと変化していくというものですね。難しいのでチョット解説。

例えば、今の時間が13日の12:00としましょう。そこであなたは昼ご飯を食べていましたとさ。

しかし、そんな同じ時間軸でも13日の12:00にあなたは昼ご飯を食べているのではなく

ペットのウーパールーパーに餌を与えているかもしれない。

そんな世界です。

ドラえもんとかでよくある内容ですよね。


でも、ちょっとずつ変わって行くとしても内容はほとんど同じなのだからおもしろくないのでは?

あいや、待った〜〜!!!それは違うあるよ。

絶妙な位置に置かれた選択肢や大まかに3章に分かれるシナリオはループしても飽きないような工夫が凝らされています。

さらにちょっと飽きてしまったな?という時にはサブシナリオをプレイするのもよし。

(サブシナリオは本編をある条件を持ってクリアすると登場します。全部で何個かあります←てきと〜やな)

サブシナリオは本編を補完するものもあればネタ満載のものもあります。


シナリオは期待通り素晴らしいものでした。

童話でいう「不思議の国のアリス」というところでしょうか?

迷い込んだ遠野志貴は黒猫(レン)を追いかけて現実の世界へ辿り着く糸口を探すという感じですからね。

難しい設定やらもありました(そこらへんはファンブックなどで補完)が月姫と同様、現実にありそうでない物語

そしてそこに渦巻く人間関係などの描写が的確に表現されていました。

人の心の深層心理には眼識・耳識・鼻識・舌識・身識・意識・末那識・阿頼耶識という八識というものがありますが

そこから生じてしまう『反転衝動』という自我の抑圧、そしてそれが生じやすい種族など。

月姫では深く語られなかった部分がシナリオとなっています。

また、夢は自分が体験した物事から発展させたり回想したりすることができます。

そこからみえる遠野志貴の具現などが最終的なテーマとなっていきます。


全体としてイベントを逃すとレンちゃんとの重要イベント(?)が見れな場合があるので慎重にプレイすることをおすすめします。

(一定の人には必要のないイベントといえるかもしれませんが)

ZEROがそれを一番良く知っているから、言える言葉です(泣)

最後まで進めたのに、イベント数が足りなかったためハードディスクから完全消去してまた一からやり直しという不始末。

みなさんもくれぐれもそんなことが無きよう・・・。