第39話『光の翼の歌』


ZERO的サブタイトル【カサレリアに奏でるひなげしの歌】


カサレリア近くまでホワイトアークで航行中、そこはいまだベスパの軍事基地が残っている地帯であったため

先の休戦協定を破る者があわられるかもしれないので、戦闘態勢で待機。

そしてベスパの機影を見かけた瞬間ウッソはV2で飛び出してしまう。

「5分早く休戦協定がでていれば」

母親のことを悔やんでも悔やみきれないウッソだった。

それをマーベットたちは制止させ、近くの森にホワイトアークを上陸させることにした。

しかし、先程の機影はどうやらベスパの反乱分子らしく休戦協定を無視する意向にあった。

マチス率いるその部隊は機会を狙って森に隠れていたとき、カサレリアに戻ろうとするウッソやシャクティ、オデロたちを見かける。

そこでシャクティの歌「ひなげしの歌」を懐かしむのである。平和な歌声であると。

彼らの目的は地球を安息の地と定め、家族と共に平和に暮らすことであった。

ウッソたちはなつかしの我が家に辿り着いたのはいいものの、ホワイトアークがあったところから

大量の水しぶきがあがっているのを察知し、ホワイトアークがビームシールドを貼って敵の攻撃を防いでいるのを発見。

急いで戻ろうとするウッソは、よく見かけるパラグライダー(パラグライダーの登場シーンであんまりいい思い出はないですね)で

オデロたちは乗ってきたバイクでホワイトアークに戻る。

V2になんとか乗り込んだ(後一歩で死に掛けという状況で)後、いとも簡単に敵機(ゾロ)を1機撃破してしまう。

「マシンの性能じゃない、ウッソ自身が強くなっているのよ。だから気をつけないと」

シャクティはウッソの能力の飛躍した上昇に気がついていた。

そしてそれに気づいていないウッソはこんなにもゾロが弱かったのかと知ってしまい、戦うことを恐れてしまう。

マーベットは敵機を撃墜させなさいと命令するが倒せない。

そんな弱腰のウッソを見てトマーシュは敵機が逃げていく中ガンイージで突撃してしまう。

それが罠であることのも気づかずに。

MW作戦。彼らはもはや反乱分子であるため、連邦に全ての武器を返還しなければならない身。

だからこそ、玉砕決死の覚悟で全ての武器を使い切ってしまおうとしたのである。

しかも相手は憎い白いモビルスーツ2機。うらみはらさで置くべきか!ってな感じでしょうか?

そして白いモビルスーツを倒さないと地球で平穏に暮らすことができないとも考えたのでしょう。

トマーシュはなんとかその罠から逃げ出すことに成功。

残る問題は次から次へとでてくるゾロを核爆発させずにいかに倒すかということ。

核爆発なんかさせたらカサレリアに戻れなくなるし、当然地球にも放射能という悪影響が生じてしまうからである。

そこでウッソはV2の光の翼を全開に!!

するとその間を通り抜けた敵機が次々に行動不能。

どうやら光の翼の間にはメガ粒子が存在するようです。

しかし、観ている限りではまさに『蚊取り線香』のような攻撃。

それに気がついたマチスは回避し攻撃するが、ウッソのビームサーベルでゾロを撃破されてしまう。

ウッソはパイロットを救おうとハッチを開けて助け出そうと試みると、そこには一枚の写真が。

それはマチスとその家族の写真だった。

シャクティのひなげしの歌を懐かしみながら、家族と共にカサレリアで暮らす夢を見ていた。

平和に暮らしたい。

お互いいがみ合っても何も生まれないというのに戦って死んで、帰れる場所に帰れない。それが戦争です。


戦いが終わってカサレリアの丘にいままで戦死していったシュラク隊のメンバーやオリファーの墓

そして先の戦いで息を引き取ったマチスの墓も立てた。

土に還ったものは全て平等。その表現もどこか寂しく感じられます。

死なないとお互い分かり合えないとでも言うのでしょうか?


死んでいった人たちのための鎮魂歌としてシャクティは平和の歌『ひなげしの歌』を歌う。