第22話『宇宙の虎』


先の戦闘で壊れた戦艦を調査しに行くウッソたち。

そんなとき残存兵がマーベットに攻撃を仕掛けていてきたため、その方向を見ると生身の人間が攻撃をしていた。

生身の人間を撃てないウッソは躊躇してしまい、それを見ていたジュンコが代わりに攻撃。

白旗を振るのが遅すぎた兵士に「攻撃さえしなければ!それくらいわかってよ」と。

戦闘ではそんな慈悲は自分の命取りに繋がるため、そこがウッソの弱点ともいえますが

それを持ちながら戦えるからこそウッソは強いとも言えるでしょう。やさしき死神です。

散っていく兵士を見て、ゴッドワルドが無駄に命を散らしたことに怒号を浴びせる。

残骸の中をウッソがVガンダムで走っていると、ハロを発見。搭乗口から降りて拾いに行くとハロはウッソが来たことを認識し

シャクティを見つけたことを報告。それに喜ぶウッソだったが、いきなりワイヤーで捕まえられた。

ゴッドワルドのアビゴルの搭乗口まで引っ張られ銃を突きつけられ、スクイードはどこだ!?と脅しにかかったが

漂流していたところを助けられた少年であることに気づくと、一度ウッソを解放し自らの教訓を語る。

「目の前にある生き残るチャンスを、逃さないこと」

そうしてウッソがVガンダムに乗った途端、ゴッドワルドもアビゴルで攻撃開始。

身を持ってそれを教えるということでしょうか?

どんどんと追い詰められていくウッソをジュンコが救援に入り、敵を撤退させる。

一度戦闘から離脱したウッソたちはあれに乗っていたのがゴッドワルドであることを伝えると

彼が「人喰いの虎」と呼ばれていることを知る。そんなにも有名な人なんですね、彼。

しかし、確かに人喰いの虎の名に恥じない戦いっぷりですが、義は重んじているようです。


リーンホースとリガミリティアが捕獲したスクイードは大型ドッグ艦「ラビアンローズ」に収容され、修理・改造を施される。


トマーシュたちの親がスペースコロニーのサイド2「アイネリアース」にいることを知り、トマーシュたちはシノーペで発進。

もちろん金魚のふんとして定着してしまったオデロやウォレンも一緒。

ウッソもこの状況を生かしてシャクティ探しをしようとするが、Vガンダムに乗ろうとするとそれを先回りしていたマーベットと

ジュンコが通せんぼ。嘘が言えないウッソは思わず、「シャクティ探しとザンスカール帝国の情報を」などと言ってしまう。

怒ったジュンコは自分の胸に押し付けやめさせようとするが、ウッソの決意はマーベットが言うようにまさに「すっぽん」。

それを見てあきれたのか、決意にうたれたのか、マーベットはウッソにやさしくキスをして行くことを許可してくれた。


アイネリアースを見つけたはいいが、そんなところに再びゴッドワルド隊が来襲。

敵の強化ワイヤー攻撃を受けるがドッキングアウトなどで回避しつつ迎撃へ。

その際、ゴッドワルドの攻撃に答えたウッソは「生き延びて見せます!ゴッドワルドさん!」と。

これを聞いたらゴッドワルドはきっと「よく言った!小僧」とか言う奴でしょう、きっと。

ゴッドワルドの攻撃を見計らってよけて敵機にあてつつ、自分からも攻撃。

しかし、そんなウッソもゴッドワルドのアビゴルを正面で捕らえたとき、躊躇してしまう。

機会を逃したウッソだったが再び正面を取り今度こそ敵機にあてた。

が、ゴッドワルドの執念は生身の白兵戦にまで及び、Vガンダムのハッチを開けると銃をウッソに向けたが

生き延びると決心したウッソはワイヤーでゴッドワルドを突き飛ばし、そのままアビゴルの爆発に巻き込まれ爆死していった。

その際再び、ウッソは死にいく魂の叫びを聞いてしまう。

しかし、それはやさしい響きだった。「ゴッドワルドさんが褒めてくれたような気がした」

「よくやった、ウッソ」という感じでしょうか。

しかし、ウッソはそれでも死にいく魂を納得することはできなかった。